目を覚ますとすでに休み時間。
教室を見回してみると、いつもつるんでいる連中の姿が見えません。
代わりに目の前にいたのは、なぜか真剣な面持ちで宮下を見つめるふたば。
状況が飲み込めない宮下ですが、
彼女がだらしない顔で大あくびをすると
つい吹き出してしまったふたばが「負けた」と落胆。
どうやら勝手ににらめっこで勝負していたようです。
そんな彼女に「言えよ!! 勝負になんないだろ!!」と、キレる宮下。
体育会系なだけあって、勝負事にはこだわる宮下さんでした。
さて、杉ちゃん達もひとはもいなくてヒマな宮下は
勢いでふたばに「一緒に遊んでやろうか!!」と持ちかけます。
何気に同級生を子供扱いするような台詞ですが宮下だから仕方ありません。
ところで、後の反応が「…うむ」だった事を考えると、
いつもなら、
みつばor杉崎「うっとうしいわね!」
吉岡「宮ちゃんは(以下フォローになってないフォロー)なだけだよ!」
みたいな扱いな分、
ふたばがあっさり乗ってきた事は心外だったのかも。
そして始まった鬼ゴッコ。鬼になった宮下は
「素早いふたばもフェイントをかけていけばすぐ捕まえられる」と自信満々。
そう、鬼は鬼でも宮下は鴨橋オリオンズが誇るディフェンスの鬼!
これまで隠され続けてきた彼女の真価がついに白日の下にさらされるッッ!!
…などと勝負事にはこだわる宮下の思いとは裏腹に、
見事なお城に釣られたふたばは
鬼ゴッコのことなど忘れて下級生との砂遊びに興じてましたとさ。
…って、
あれ? この子は確か…、
そうだ! ちょっと髪が短いけど間違いない!
君は龍太のクラスメートのメグちゃんではありませんか!
どこへ行っていたンだッ 龍太の彼女候補ッッ 俺達は君を待っていたッッッ
あとわずかで連載200回を迎えようとするこの「みつどもえ」。
いつの間にやらチャンピオンでも古参の漫画です。
だがそれだけに、長期連載ゆえのマンネリ化は避けられないことでしょう。
そんな今だからこそッ!
彼女が1年生枠の新レギュラーとして華麗に復活する日が来ましたかッッ!(いやそこまでは)
それはさておき、
「まぁいいけどさ」と、彼女らと一緒に砂遊びをしてあげる宮下。
この辺の面倒見の良さはさすがオリオンズのキャプテンですね。
まぁ普段はそれが空回りして一人相撲を取りまくってるわけですが。
が、ふたばはというと、
鉄棒をしているカナダ人っぽい(私的イメージです)少年に気を取られてそっちに行ってしまいました。
再び「言えよ やりたいなら!」とキレる宮下。
だがしかし、お気遣いの淑女ふたばが黙って行ってしまったのは、
砂遊びを楽しんでいる彼女の邪魔をしないためでした。
「楽しかないよ!!」と激しく反論する宮下ですが、正直私にも結構楽しそうに見えましたよ。
というか、そんな事を大声で口走ったら…、
ほら、悲しそうな瞳で見ているよ。
何とか失地回復を試みる宮下は
鉄棒をしていた子供達にも砂遊びをやろうと持ちかけるものの、
実はこちらはふたばに逆上がりを教わっていたため彼女に反発。結局ダブルで評価を下げる始末。
うむ、やはり一人相撲で信頼を失っていくこの有様こそ宮下のあるべき姿だ。
とかなんとかやっているうちに、ふたばは
今度は別の子供のだるまさんがころんだに参加していました。
そんな彼女を鉄棒の前まで引きずり戻す宮下。
が、だるまさんがころんだの”だ”でフリーズしたふたばは
押しても引いても殴っても全く動きません。どうやら無の境地に達してしまわれたようです。
完全に硬化したふたばは子供達に大人気。
まるで「木みたい!!」とメグちゃん他一名が彼女に登って遊んでいるその時、
宮下はあることを思いついた!
そう、再び「だるまさんが…」と言い出せば呪縛が解けるのではないかと。
その考えは間違いでは無かった。だが宮下は言うタイミングを間違えた。
呪縛が解けたふたばがいきなり動き出したため、
つかまっていたメグちゃん達が振り落とされてしまいました。
そして非難されるのは振り落としたふたばではなくなぜか宮下。
さすがにこれはちょっと可愛そうかも。人望の差か…。
ちなみに無の境地だったふたばは子供が登っている事に気づいていなかったため無罪の模様。
さらに評価を下げまくってまでふたばを連れ戻してあげた鉄棒組はといえば、
すでに鉄棒の事など忘れてDSに興じている始末。
そう、幼い子供達は、ふたば同様とても気まぐれなのです。むしろふたばが幼児レベルというべきか。
ふたばの気まぐれに振り回され、怒り心頭に発した宮下は
フェイントも忘れて逃げる彼女を追いかけますが、
ふたばはみんなの事が大好き!
だから当然、宮下のことも大好き!
ただ、一つの事に向かって全力で突っ走る!
でも途中で他の物に興味を引かれると、今度はそちらに全力で突っ走る!
そんな、まるで幼児のような彼女の思考パターンが、
6-3の中でもかなり大人っぽい(と、自分では思ってそうだけど全くそんなことはありません)宮下と
相性が悪かっただけなのです。
と、その時、
宮下の目の前にいつもの面々が!
彼女を警戒してか木の後ろに隠れているひとはとか、
例によって手が勝手にみっちゃんのスカートの中を盗撮している杉ちゃんとか、
ツッコミポイントに溢れた図ではありますが、
今の宮下にツッコむ余裕などはなく、ただ、心安らぐ仲間の姿を見て…、
いつも一緒にいる人の大切さにはなかなか気づけないもの。
いなくなって初めて分かる、仲間達の存在の大きさ…って、
感動のシーンっぽいけど微妙にふたばに失礼な気がします。
泣くほど辛かったのかよ!
そして大切な仲間達に熱いハグ!
…って、ドサクサに紛れて何わざわざ隠れていたひとはまで襲撃しているんですか。
というか、二つ前のコマの構図から考えると、
宮下はまず真っ先に後ろから回り込んでひとはをゲット、
さらに彼女を抱いたまま吉岡、杉崎に突進したのでしょう。そりゃひとはの顔も恐怖に引きつるさ!
そして顔を赤らめる吉岡。愛の形は人それぞれだよね。
ところで一人ハブられたみっちゃんですが、大丈夫!
別に君が嫌われているとかじゃなくて、
ただ横幅が広いから腕が回せなかっただけだよ、きっと!あるいはこの時期ベタつくからとか!
最後は「鬼ゴッコの途中で黙ってよそ行くのやだー!!」と、
「いや、君もやん!」な事を言われた宮下がみんなから非難されてオチがつきましたとさ。
もっとも、見た感じ冗談めかして非難している風なので、
杉ちゃん達も宮下に悪気が無かったことは重々承知なのでしょう。付き合い長いし。
悪気がないから余計にうっとうしいことも重々承知でしょうけど。
しかしまぁなんですね。
一見、やってることが無茶苦茶なふたばが人望を集めるのは、
年齢、性別の垣根を設けることなく、同じ視点に立って
物事を楽しむことができるからなのでしょうね。
あと、ひとはの姉をやっているだけに、ナチュラルに面倒見が良いのもポイント高そう。
同級生にすら「〜してやる」がデフォルトな上、
ガールズトーク発言にも見られるように
男子なんてどうでもよさげな宮下では辿り着けない境地です。
ってか宮下とふたばが合わなかったのは、ふたばが男子寄りなキャラだったせいでもありそうですな。