栗山っちは1卵性から登場している古参キャラとはいえ出番が絶対的に少なく、
吉岡ママは比類なきいんらんっぷりが読者の心を掴んだものの、
やはり母親キャラゆえ、眼鏡っ娘と称して良いものかは疑問と言わざるを得ませんでした。
だがしかしッ!!
今週、この潤いのない「みつどもえ」ワールドに、
我ら眼鏡っ娘愛好家を満足させる素質を持った、とびきりの眼鏡っ娘が
降臨なさったのですッッ!!
下校途中、風邪で休んだしんちゃんのお見舞いのために
佐藤家に寄ったふたばと千葉氏。
そんな2人にしんちゃんは真剣な顔で「誰かにつけられなかったか」と尋ねます。
…そう、彼は変態集団”佐藤くんが好きでしょうがない隊”が、
自分の家を突き止めるべく、2人の後をつけてきている事を懸念していたのです。
そしてその懸念は現実の物に!
もはや佐藤くんに関する物なら何にでも
フェティッシュな愛情を抱けるようになったおがちんも大概ですが、
そんなことより伊藤さんが危険すぎます。
たとえハートマークをつけたところで、その物言いは犯罪者のそれですよ。不法侵入や略取誘拐は勘弁して。
それにしても、あのしょうがない隊が今の今まで佐藤家の場所を
突き止められなかったというのは驚きですね。
佐藤信也…、
この男、ただ毎日の帰宅のためだけにどれだけの修羅場をくぐり抜けて来たというのか…。
…と、佐藤家の玄関前ではしゃぐ3人の背後に近づく少女の影。
ハイ、おまたせしました!!
そう、彼女こそ我らが期待の星、その名も佐藤・姉!!
145卵性でチョイ役としてデビューした彼女が、
眼鏡っ娘枠を充足させるべく、今、レギュラーキャラへの第一歩を踏み出したのです!!
その眼鏡と髪型から、一見、文学少女を思わせる彼女ですが、
手に持った竹刀からして、その実態は剣道部所属のスポーツ少女な模様。
宅配便やガスの点検を装って(いや、無理があるから)佐藤家への侵入を図る
おがちんや伊藤さんの様子から、彼女らを不審者と判断した佐藤・姉は
竹刀を抜いて彼女らを追い払おうとします。
相手が小学生でも容赦はしないそのスパルタンぶり…、
さすが、しんちゃんが対・しょうがない隊最後の砦として期待しているだけのことはありますね。
しかし加藤さんが「佐藤くんにお姉様がいる」という話題を口にしたことから事態は急変。
「佐藤くんのお姉様だから絶世の美女」という
勝手な想像で盛り上がる3人にプレッシャーをかけられ、
とても自分がその姉だとは言い出せない状況に陥ってしまいました。
…って、佐藤・姉は充分可愛いですからッ!
膨張する美女のイメージなんかに負けず、もっと堂々としていればいいんですッ!
…とは言え、何せ彼女は美人の母とイケメンの弟に挟まれているわけですからね。
自分の容姿に自信が持てないのも無理からぬ事かもしれません。
と、その時、伊藤さんが佐藤・姉の気配に気づいたッ!
って、怖っ!!目つきとか手つきとか怖っ! 本性出まくってますよ伊藤さん!
1コマ前までのキャッキャウフフ言ってた姿とのギャップが激しすぎる。
伊藤さんの暗黒闘気に圧されてか、口ごもって後ずさりする佐藤・姉。
そんな彼女をしょうがない隊は佐藤ファンの人と判断、
佐藤・姉もつい肯定してしまいました。
3人は「やっぱり佐藤くんは年上の人も魅了するのね〜!!」と盛り上がりますが、
何をいまさら。(27卵性参照)
しかし、ここで3人の中でも佐藤くんの匂い追跡に関しては一日の長がある加藤さんが
彼女から佐藤くんの匂いがすることに気づいてしまいました。
追い詰められる佐藤・姉。
もはや自分が噂の姉本人であることをカミングアウトするしかないのか!?
と、思いきや、彼女は「この服…佐藤くんのなの…!!」と宣言!
ここに佐藤くん変態伝説がまた一つ追加されたのでありました。哀れ。
セーラー服姿の佐藤くんを想像して悶々とするしょうがない隊の面々。
おがちんに至っては想像しただけで鼻血を吹く始末。
しかし佐藤くんの私物を勝手に持ち出すのは重大な倫理違反!
鼻血を吹きつつ叱りつけるおがちんに対し、
本当は無実な上に相手が年下であるにもかかわらず
敬語で謝る佐藤・姉も人間ができているというか何というか。
あと何気に佐藤・姉より背が高い加藤さん。
そうこうしているうちに、洗濯物を取り入れに2階のベランダに出てきた
佐藤・母のあかりちゃんが彼女たちに気づきます。
慌てて家の中へと逃げ込む佐藤・姉。
そういえばおがちんとあかりちゃんは135卵性で一度出会っていましたよね。
その時、おがちんはストーカー捜しに協力を申し出ていたものの、
肝心の被害者が誰かまでは知らずにいました。
だがここで点と点は線で結ばれ、
おがちんはストーカー被害者が佐藤くんであったことに気づくのでした!
犯人が自分だという事には全く気づかないけど。
ちなみに横で話を聞いていた伊藤さんと加藤さんの2人は、
さすがにストーカーとしての自覚はあったらしく、顔は青ざめ、声も震えています。
そして最も真性のストーカーなくせに全く自覚のない(いや、自覚がないからこそ真性なのか)おがちんは
佐藤・姉こそが件のストーカーであると判断!
彼女を追って佐藤家の中へと駆け込み、ソファの匂いを嗅ぎ回り、
佐藤くんの私物(歯ブラシ)に手を出そうとします!って、おがちん倫理違反、倫理違反!
一方、いよいよ完全に逃げ場を失った佐藤・姉は、
セーラー服姿の佐藤くんを想像しただけで鼻血が出るという言葉を思い出し、
しんちゃんと自分の服を入れ替えるという手段で
しょうがない隊の撃退を図りますが…、
こうかは ばつぐんだ!
しょうがない隊の3人は大量出血で見事ノックダウン。
しかし大量の返り血を浴びながら平然としている佐藤・姉の心胆には恐れ入ります。
そう、弟ではなく、彼女こそが真に多くの修羅場をくぐり抜けた人間に違いないッ!
最後はおがちんから制服姿のストーカーが侵入したという話を聞いたあかりちゃんが
制服姿のしんちゃんをフルボッコにしてオチがつきましたとさ。哀れ。
ちなみにふたばと千葉氏はこの大騒動の中でも全くの我関せずでゲームに興じていました。
まぁ6の3に居ればこの程度は日常茶飯事ですから当然ですね。
それにしても佐藤・姉は本当、素晴らしいキャラへと変貌を遂げましたねー。
不審者を竹刀一本で撃退しようとし、血の海にも全く動じない精神力を持ちながら
自身の容姿(もしくは剣道少女なだけに女の子らしくないこと)にコンプレックスを持っているのか、
しょうがない隊のイメージする自分と実際の自分とのギャップに怯えて真実を告げられない彼女…。
ああ、なんて愛おしいんだ佐藤・姉!
きっと彼女は学校では凛とした立ち居振る舞いで下級生の女子を虜にしまくっているんですよ!
まさに伊藤さんの言った”全人類のお姉様”状態!
でも恋愛には臆病で、気になる男子がいても
つい避けてしまったりつんけんした態度をとってしまったりとか!
ああ、なんてうい奴なんだ佐藤・姉!!(以上、単なる妄想でした)
さて、「しょうがない隊に佐藤くんのストーカーと思われる」というオプションも手に入れ、
今後の活躍が大いに期待できる彼女ですが、
願わくばこの手の地味目の眼鏡っ娘(例:「ラムネ」のココアさん)にありがちな
”眼鏡を外すと美少女”というマイナス特性だけは追加されませんように…。
最後に今週のちょっと気になった一コマ。
小学生の自室にこの大型テレビは贅沢にもほどがあると思います。佐藤家って何気にブルジョア?